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初心者にもおすすめ!ハオルチアの基本的な育て方と楽しみ方|「窓」って何だ?

ぷっくりとした葉と美しい透明感で人気の「ハオルチア(Haworthia)」。多肉植物の中でも特に育てやすく、インテリアグリーンとしても注目されています。今回は、ハオルチアの基本的な育て方や特徴をわかりやすくご紹介します。

ハオルチアとは?

ハオルチアは南アフリカ原産の多肉植物で、葉がロゼット状に広がり、品種によっては葉先に「透明な窓」があるのが特徴です。乾燥に強く、比較的日陰でも育てられるため、初心者でも育てやすい観葉植物として人気があります。

ぷにっとした葉とコンパクトなサイズ感が魅力。種類も豊富でコレクション性も高いです。

 

明るい日陰で育つ植物|室内の光加減に注意!

ハオルチアは直射日光が苦手で、「明るい日陰」や「レース越しの窓辺」が最適な育成環境です。

適切な光量

  • 日照時間の目安:1日3〜4時間、柔らかい自然光が入る場所が理想。

  • 2,000〜5,000ルクス(lx) 理想的。

  • おすすめの置き場所:明るい日陰、東向きの窓際、もしくは西日の入らない南側窓。
    外で明るい日陰の場所が確保できない場合は、遮光ネットなどを使って明るい日陰を作ってあげるとよいです。

こんぺいとう
こんぺいとう
室内で育てる際に植物ライトを使うと安定して光量を確保できます。光の強さを調節できるライトを使うか、室内でも遮光ネットをうまく使って光量をコントロールするのが良いでしょう。

光が強すぎると?

  • 葉が茶色く焼ける(葉焼け)
    ※10,000ルクス以上だと危険、直射日光下では50,000〜100,000lx以上になるので×

  • 葉先がカリカリになる

  • 透明な窓が白く濁ってしまう

ポイント

直射日光よりも「やさしい光」が大切。夏場はカーテン越しがおすすめ。

ハオルチアの水やりタイミングと注意点

水やりの頻度は季節によって変わりますが、基本は「土が完全に乾いてからたっぷりと」が鉄則です。

水やりの目安

  • 春・秋(成長期):7〜10日に1回

  • 夏(休眠期):2〜3週間に1回、涼しい朝に少量

  • 冬(半休眠期):月1回程度、控えめに

何日とか何週間に1回水を~というのは目安なので、実際の植物の様子を見ながら必要に応じて水をあげましょう。
以下に、水切れのサインと水をやり過ぎた際のハオルチアの様子をまとめましたよ。

 

水が足りないとどうなる?

  • 葉がしぼむ、しわができる

  • 成長が止まる、根が弱る

水をやり過ぎるとどうなる?

  • 根腐れを起こす

  • 葉が透けたり、柔らかくなる

  • カビや病気の原因に

 

ポイント

鉢底から水が出るくらいたっぷり与え、受け皿の水はすぐに捨てましょう。水より「乾燥気味」を意識!

水を少しやらなくても簡単には枯れませんが、やり過ぎると一瞬で枯れることもあります。
気になってこまめに水をやる、しわしわになる前にいい頃合いで水やりをと思うかもしれませんが、少ししわしわになってからでも大丈夫!

ハオルチアの「透明な窓」

ハオルチアの中には、葉の先端に「透明な部分」がある品種があります。これが「窓」と呼ばれる部分です。

鑑賞用としてはこの「透明な部分」がある品種が人気ですが、実はこの透明な「窓」がないハオルチアもあります。

こんぺいとう
こんぺいとう
ちなみに私が最初に買ったハオルチアは窓なしでした。「窓」ってみんなあるものだと思っていたのでそのうち育ててたら透明になるんだろうと少しの間信じていました。(笑)

窓ありハオルチア

  • 光を内部に取り込むための構造

  • 見た目が宝石のように美しく人気

代表種:オブツーサ、玉扇、京の華など

窓なしハオルチア

  • 葉が不透明で、やや硬めの質感

  • 光の通し方ではなく、葉の厚みで水分を保持

代表種:十二の巻、硬葉系ハオルチア

ポイント

窓ありは光に反応して色や透明感が変わるので、観賞価値が高いです。種類で育て方は大きく変わらないものの、置き場所と光の加減には注意を。

ハオルチアの植え替え方法とタイミング

ハオルチアは成長がゆっくりな植物ですが、根詰まりや用土の劣化を防ぐために2〜3年に1回の植え替えが理想です。植え替えは、春(3〜5月)か秋(9〜10月)の成長期がおすすめ。

植え替えの目安

  • 鉢底から根が出てきた

  • 水やり後、土がすぐ乾かなくなった

  • 葉が小さくなった、元気がない

  • 土の表面に白いカビやコケが生えた

植え替えの手順(簡単5ステップ)

  1. 前日までに水やりを止めておく(乾いた状態が◎)

  2. やさしく鉢から取り出し、古い土を軽く落とす

  3. 黒くなったり傷んだ根をカット

  4. 新しい多肉植物用土と鉢に植え直す

  5. 植え替え後は3〜5日ほど水やりを控えて、根を落ち着かせる

ポイント

無理に土を落としすぎない・根を傷つけないようにやさしく扱うことがコツです。

ハオルチアの肥料の与え方とおすすめの肥料

ハオルチアは少ない肥料でも育つため、「控えめ」が鉄則です。肥料を与えすぎると根腐れや株が弱る原因にもなります。

肥料の頻度とタイミング

  • 春と秋の成長期に月1回程度

  • 夏と冬は肥料を与えない(休眠・半休眠期)

こんぺいとう
こんぺいとう
春と秋に月に1回…あげなくても全然大丈夫だったりします。春に1回、秋に1回でも全然大丈夫です。

 

おすすめの肥料タイプ

  • 緩効性肥料(置き型):株元に少量置くだけでOK
     例:マグァンプK(小粒)など

  • 液体肥料(薄めて使う):水やり代わりに希釈して使用
     例:ハイポネックス原液などを500〜1,000倍に薄めて使うのが安心

肥料を与えすぎると…

  • 葉が徒長して間延びする

  • 根腐れの原因になる

  • 見た目の透明感が損なわれる

ポイント

元気がないときに「とりあえず肥料」は逆効果!

元気がないときは、まず「光・水・風通しの環境チェック」
そのうえで、活力剤控えめに補助として使うのがおすすめです。

活力剤については以下にまとめています。

ハオルチアを元気にする活力剤

え?活力剤と肥料ってなにが違うの?と思った方に簡単に説明すると…

簡単なイメージ

肥料=ごはん(栄養)

活力剤=栄養ドリンク(体調補助)

植物用活力剤や微量要素入りの活力剤です。あくまで“肥料ではなく補助的な栄養”として使います。

項目肥料活力剤
主な役割植物の成長に必要な栄養を補う植物の体調を整えたり、根を元気にしたりする補助
含まれる成分チッ素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)など主要栄養素アミノ酸、微量要素(鉄・カルシウムなど)、天然抽出物など
使う目的成長を促す、花や実を増やす根の回復・活着、ストレス緩和、元気回復
使用頻度成長期に月1〜2回(季節により調整)弱っているときに一時的、または月1程度
与えすぎると?根腐れ、徒長、株が弱る原因に基本的にリスクは低いが、常用は不要

 

リキダス(ハイポネックス社)

  • アミノ酸・カルシウム・微量要素が含まれ、根の活着や生育の回復をサポート

  • 植え替え後や元気がないときにおすすめ

  • 水で100倍〜200倍に薄めて月1回程度与える

メネデール

  • 主成分:鉄イオン(Fe2+)

  • 根の再生や発根を促す効果があり、植え替え時やダメージ回復時に◎

  • 水で100倍に薄めて使用。数日おきに2〜3回程度が目安

HB-101(フローラ社)

  • スギやヒノキなどの天然植物成分を抽出した活力剤

  • 葉のツヤや透明感の向上にも効果ありという声も

  • 水で1000倍に希釈して、月に1〜2回が目安

使用時のポイント

  • 肥料と同時に使わない(効果がかぶって根を傷めることがある)

  • 元気がないときに短期的に使う(常用は不要

  • 水やりの代わりに与える形でOK

 

まとめ

ハオルチアは「光・水・風通し」のバランスが取れれば、とても丈夫で長く楽しめる植物です。忙しい方や植物初心者にもぴったり。お気に入りの品種を見つけて、窓際で育ててみてはいかがでしょうか?

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