革小物を買う時、”経年変化”を楽しみたいと考える方へ。
また、家族や友人、恋人へのプレゼントにもおすすめです。
経年劣化も楽しめて、さらに使いやすく、見た目もステキな財布をご紹介します。
そもそも経年変化とは?
革の経年変化(エイジング)はとても魅力的です。
革の経年変化は、使うほどに色や艶、質感などが変わります。ひとつの財布を買って長くその経過を楽しめます。
経年変化する革、しない革
しかし、どんな革もこのように艶が出て、質感の変化を楽しめるわけではありません。
経年変化を楽しめるのは「植物タンニンなめし」製法で作られた革です。
革の中に含まれている油分が表面に滲み出て、使用による摩擦などで表面に艶があらわれます。
逆にしない革(厳密にはまったくしないわけではない)とは、「クロムなめし」製法の革です。
いつまでも今ある色味、美しさを保ちたいのであれば「クロムなめし」製法はおすすめです。
「植物タンニンなめし」製法は革をなめすのに約1-3か月かかるところ、「クロムなめし」製法の革は1日で仕上がるほど短期間でなめすことができます。
生産コストを考えると「植物タンニンなめし」製法の革製品の方が単純に高価になります。
しかし、それでも経年変化は魅力的!コスパの良い財布も十分あります。
プエブロレザーって何?
イタリアの伝統的なバケッタ製法で作られているプエブロレザー。
最初は表面がマットで毛羽だった感触ですが、使っていくと光沢(艶)が出て手になじむ質感に変わっていきます。
通常の革よりも時間をかけてゆっくりとオイルを染み込ませていくので、オイルが抜けにくく、色や艶が非常に良い味を出してくれます。
革職人の手をモチーフにした「トスカーナ産植物タンニンなめし革」(PELLE CONCIATA AL VEGETALE IN TOSCANA)が発行する品質表示マークが商品に同梱されています。
おすすめ革財布メーカー 3選
経年変化を楽しめる”プエブロレザー”の革財布。
m + 【millefoglie】
(出典:m+公式サイト より)
m +(エムピウ)は、東京蔵前の革製品ブランド。
その中でもおすすめするのは、millefoglie シリーズ。
大人気すぎて抽選販売となっており、現在(2024年1月)ではその抽選販売も停止しています。
入手困難のためAmazonや楽天では、通常より高額な価格での取引となっています。また類似品も多く出回っています。
紙幣10枚、コイン15枚、カード15枚入れられる大容量の収納力。
小さな本のような見た目で、厚みはありますが収納量を考えるとコンパクトな方です。
財布は”ぎぼし”で固定します。
ぎぼし固定は、劣化してちゃんと留まらなくなってしまうことを気にされる方も多いようです。個体差や使い方によるかもしれませんが、耐久性はそこそこあるようで1年使ってもしっかり留まり続けるのだとか。
moku 【小さく薄い財布 Saku ver.3 Pueblo】
(出典:moku公式サイト より)
質感高く地球に優しい「素材」とながく楽しめる「デザイン」をコンセプトにしている moku。
おすすめするのは、小さく薄い財布 Saku ver.3。
その名の通り、「小さく薄い」ことが売りの財布。
お札は25枚、カードは8枚、コインも20枚は余裕に入ります。
それでも薄さは17mmにも満たないという驚異の薄さ。
コンパクトになると使いにくさを感じる財布も少なくありません。
小さく薄いのに、コインの出し入れがし易く、お札やカードもがさっと入れられるところは豪快な使用に向いてるのかもと感じます。
HIS-FACTORY 【二つ折り財布 coprire ブスケット】
(出典:HIS FACTORY公式サイト より)
HIS-FACTORYは、イタリア製植物タンニン鞣し革を用いてハンドメイドで製作している、すみだの工房ショップです。
スタンダードで、無駄のない2つ折り財布。
変わった見た目やコンパクト財布じゃない、スタンダードな財布がいいなと思う人にはぴったりです。
癖がないので使うときに何のひっかかりも感じない使用感。
お札は15枚、カードは7枚、コインは15枚ほど入ります。
お札入れは仕切りで2か所に分かれています。チケットやレシートを入れるのに分けて使うこともできます。